【Dorico】小節をまたぐ連符

Dorico 2020-03-19 11.22.07

Doricoは時間軸の取り扱いが非常に柔軟で、そのおかげで操作性が良く、同時に記譜の自由度も高くなっていると思います。上の画像のように小節線をまたぐ連符も何の問題もなく書けますし、音符間の幅を保ったまま左右に自在に移動させることも出来ます。

休符の部分には休符というイベントがあるのではなく「空いている」状態になっていて、その「空いている部分」には自動的に計算された休符が表示されます。ちょっとMIDIシーケンサーっぽい考え方なので、初めはなぜそういう風にしたのかなと思ったのですが、実際に使ってみるとやはり記譜の自由度を上げるための仕様なのかなと思えます。

Sibeliusと比較すると、Sibeliusの場合は小節ごとに入れられるイベントの長さの最大長は決まってしまっているので、連符を入れようとした時にその連符の長さ分のスペースが空いていないと、「スペースが足りなくて入力できません」と言われてしまいます。つまり連符がそのデュレーションの途中で小節線をまたぐ事は出来ないわけです。Sibeliusで小節線をまたぐ連符を書きたい場合は、2小節分のスペースがある「不規則な小節」を追加して、そこに連符を含むフレーズを入力してから、ダミーの小節線を引いて連符が小節線をまたいでいるように見せかける、という方法を用います。

大編成のスコアでこういう裏技を使うのは非常に困るものなのです。Doricoは正しい方法で簡単に小節線をまたぐ連符を作成することが可能で、他の譜表への影響も生じません。小節線をまたぐ連符が登場するケースはレアだとは思いますが、仕様としては優れていると思います。